安心と安全を今一度点検してください。地震はいつ来るか判りません。神戸の地震では崩壊までの何十秒かの差が、命を分けました。耐震診断をして、必要であればせめて最低限の補強をして下さい。悲しい想いはしたくありません。
住まいを改修する時の補強には、基礎の補強と家の強さと重心のバランスを取る補強をします。
基礎が弱い家は補強し、建物が弱い家は壁などを強くして、揺れに耐える時間を増やす事をします。
壊れない家はつくれません。想定外の強い地震が来ればやはり壊れます。が壊れるまでに時間があれば、逃げることができます。家の下敷きにならずに済みます。阪神大震災の教訓の一つです。逃げる時間を作る。これが耐震補強工事の趣旨です。
基礎補強
基礎の補強の代表的な工事を一部ご紹介させて頂きます。基礎に鉄筋が入っていないや、壊れているなどの場合に行います。この際は、基礎と土台の木と柱もつなぐ工事もします。
リフォーム工事の場合、既存の基礎の内側に鉄筋をくんで新しい基礎を作り、補強します。
基礎・柱接続補強
阪神大震災の時には、ほぞ抜けと言って土台と柱が抜けて倒壊することが多数おこりました。昔の基準では土台と柱と基礎をつなぐ金物の規制がありませんでした。基礎をやりかえる工事をすることで、この基礎と土台と柱をつなぐことができますが、費用がかなりかかります。比較的安価でできる基礎と柱をつなぐ工事が、下記の専用の金具を使用しての補強工事です。
柱等の接続部の金物による補強
壁を強くする為の筋交いや柱と梁をしっかりと接続するための金具です。
昔は適当に止められていたり、なかったりしました。
壁補強
壁を強くして、家の踏ん張り力を強くする工事です。全面改装ではなくても、一部の壁を強くすることでもかなりの被害を軽減できます。下記は壁の補強工事の一例です。
この補強に使った部材は下記です。下記のダイケンホームページに詳しく載っています。
www.daiken.jp/taishin/kabe.html
その他部分補強
他にも家の改修の際には傷んでいる部分を直したり現在の基準に合わせた部材を使用することによりかなりの補強になります。 下記は一例です。
構造材の中で最も低い位置にあり、やはり湿気やシロアリの被害を受けやすいので耐久性のあるヒノキや、防腐剤を浸透させたPG材などを使います。
リフォーム工事の場合土台の上には壁や柱が乗っているので、全部を取替える事は出来ませんが悪くなっている部分だけを入替たり添え木をして補強する方法をとります。
リフォーム工事で床を改修する場合に、高さの調節や補強の為に使用するもの。で、土台や大引きに打ちつけて施工するので耐久性のあるヒノキを使用します。
<合板フロアー(メーカー系フロアー)>
ベニア板の表面に木目の薄板を貼ったもので、何層もの接着層で出来ています。最も一般的に使用される材料ですが、接着材が使用されているため、ホルムアルデヒドを微量含んでいます。ただし現在では全てのメーカー商品がF☆☆☆☆に認定されていますので、人体への影響は大きくありません。